ワンマン経営の限界
- 2015/10/30
- 06:35
◎ 今日の「孫子」優れた知恵者・第一級の人物を間者として使いこなすことができる聡明な君主と才知・徳行に優れた将軍だけが、偉大な功業を成すことができる。 <用間篇>●よくある会社の問題医療機器メーカーのT社。事業家として、とても優秀なT氏に率いられたT社は大きな成長を遂げていました。しかし、T氏は極めてワンマンで、いつのまにか社内は、・社長から指示されたことだけをやる会社となっ...
顧客接点を調べ上げる
- 2015/10/29
- 06:36
◎ 今日の「孫子」情報を集めて敵の動き方の法則を調べる。こちらの情報をわざと流し、それに対して動いた敵の動向を察知し、敵にとって勝敗の分かれ目となる重要地点を調べる。 <虚実篇>●よくある会社の問題観光バスを運営しているH社。銀行からの借金は70億円。融資が止められたら終わりという状況。ここで新しく社長に就任したのは、公務員時代に交通局長を経験し、定年退職後に地下鉄建設...
戦わずして勝つ
- 2015/10/28
- 06:33
◎ 今日の「孫子」戦わないで敵兵を屈服させるのが最高にすぐれた方法なのだ。 <謀攻篇>●よくある会社の問題ある地方都市で注文住宅業を営んでいるM社。腕のよい大工を数多く抱え、地域に根を卸して地道に営業しており、業績も安定していました。ところが、大手の住宅メーカーが突如、参入。価格攻勢を仕掛けてきたのです。単純に坪単価で施主に提示する価格を比較したところ、倍近くもの価格差が生じており...
士気を高める方法
- 2015/10/27
- 08:15
◎ 今日の「孫子」勇猛な武将が兵士を力ずくで強制し引き連れても、兵士のやる気は高まらず、全軍が敵の術中に陥ってしまうのを陥るという。 <地形篇>●よくある会社の問題メガネ店を10店ほどチェーン展開しているH社。この会社の強みは、・H社長自身の販売力にありました。H社長はよく頭を使う人で、新商品が入荷すると、・どのようなツールを使えば商品の特長がよく伝わるか・どのような言葉...
小企業は「決勝点」を探そう
- 2015/10/26
- 06:48
◎ 今日の「孫子」戦いの起こる場所と時期が分かったなら、それが千里も離れたほど遠いところであっても軍隊を移動させて戦うべきである。 <虚実篇>●よくある会社の問題昔、自動車と言えばアメリカでした。ビッグスリー(ゼネラル・モーターズ、フォード、クライスラー)が圧倒的に強く、・大きい・派手・パワフルなアメリカの自動車に日本車はかなわなかったのです。もしも日本メーカーがアメリカ...
情報網の構築
- 2015/10/23
- 06:47
◎ 今日の「孫子」緻密だ。緻密だ。間(かん=スパイ)を用いないところは無く、あらゆるところに張り巡らされている。 <用間篇>●よくある会社の問題地方でスーパーマーケットを営んでいるH社。大手チェーンの進出で業績が傾いていましたが、こまめに顧客の要望に応えることで巻き返しを図っています。しかし、「店頭で質問し、顧客の要望に答えるというだけでは弱い。 もっと顧客に接近して強固な...
顧客に聞いてみよう
- 2015/10/22
- 08:32
◎ 今日の「孫子」あらかじめ敵の実情を知るようにすべし。それは必ず人のもたらす情報によって探知するのだ。 <用間篇>●よくある会社の問題地方でスーパーマーケットを営んでいるH社。長年、地道に商売をしてきたことで、常連客も多く、にぎわっていました。しかし、近年、大手チェーンが進出してきて、徐々に客数が減少。さらに、もう1店舗、別の大手チェーン店ができ、ますます厳しい状態に...
古い社員をどうするか
- 2015/10/21
- 06:45
◎ 今日の「孫子」兵士は優れているのに中・小部隊長の指導力不足で規律がゆるみ、戦力を発揮できずに敗れ去るのをゆるむという。 <地形篇>●よくある会社の問題(昨日の続き)健康食品の小売チェーンを展開しているS社。アイデアマンである創業者S社長に頼る体質から、・衆知を集める体制に移行し、順調にアイデアは集まっていました。しかし、それは同時に、・S社長の周囲のイエスマンたちにとっ...
アイデアを出す仕組み
- 2015/10/20
- 06:27
◎ 今日の「孫子」うまく奇の戦法を使う軍隊では、その変化は天地の動きのように無限で、揚子江や黄河の水のように尽きることがない。 <勢篇>●よくある会社の問題健康食品の小売チェーンを展開しているS社。創業者であるS社長は、・アイデアマンでした。その販売力を武器に、メーカーに対しても発言力があり、「こんな商品を作ってくれ」と依頼して作らせては大量に仕入れ、他社と同じ種類の商品...
鳥羽博道氏の教育
- 2015/10/19
- 09:01
◎ 今日の「孫子」日常の国民教育が励行されている国では、君民将兵が一体となっている。 <行軍篇>●よくある会社の問題8店舗の飲食店を運営しているK社。K社長は、「社員教育が大事」と考え、毎月のように外部講師を呼んでは、社員に研修を受けさせていました。しかし、なかなかK社長が思うような成果が上がりません。「教育って難しいなぁ」K社長は頭を抱えてしまいました。いったいどうすればよい...
人を切る決断
- 2015/10/16
- 06:43
◎ 今日の「孫子」大部隊の長が将軍に反抗的であり、敵に遭遇すると恨みの気持ちから自分勝手な戦いをし、将軍がその人物、能力をよくつかんでおらず、軍の組織が崩壊している状態を崩れるという。 <地形篇>●よくある会社の問題学習塾を運営しているW社。W社長は他にもさまざまな事業を展開しています。学習塾についてはS氏を責任者とし、運営を任せました。S氏はやり手です。初期の生徒募...
勢いを生み出せる社長か
- 2015/10/15
- 06:34
◎ 今日の「孫子」軍団ごとによく人を選び、勢いを生むことのできる武将をリーダーに任命する。 <勢篇>●よくある会社の問題物流業で業績好調なH社。O社長は同業のK社を買収しました。O社長は人を使うことに長けている人で、決して自社のやり方を押し付けず、じっと自主再建を見守ります。しかし、気になることがありました。K社の経営会議はK社長のワンマンショーとなっており、他の役...
権限移譲できるか
- 2015/10/14
- 06:31
◎ 今日の「孫子」兵士たちに対して、まるでいとし子のように見て世話をしていくと、彼らは将軍に信服するので、彼らと生死を共にできるようになる。 <地形篇>●よくある会社の問題(昨日からの続き)窮地に陥り、和議申請に至った下請け金型メーカーT社。ガーデニング用品メーカーとして復活しました。発明家でもあるT社長は、・不便解消のアイデア・かゆいところに手が届くアイデアを盛り込ん...
捲土重来を期す
- 2015/10/13
- 06:48
◎ 今日の「孫子」数的に劣勢であれば、攻撃の機会を伺いつつ退却せよ。 <謀攻篇>●よくある会社の問題ガーデニング用品の金型メーカー、T社。発明家でもあるT社長に率いられた同社は、順調に成長していました。さらなる発展を狙い、優秀な職人を招いて従業員教育に注力する一方、大金をつぎ込んで新しい工場を建設。「さぁ、攻めるぞ!」と思っていた矢先、日本経済が不況に突入。大手企業からの注文が激減し...
顧客目線で企画する
- 2015/10/09
- 06:40
◎ 今日の「孫子」将軍がその準備期間の長いのにいらいらして、カーッとなってつい攻撃命令を下し、大勢の兵士が蟻のように集まって総攻撃をかければ、兵士たちの三分の一を戦死させてしかも城が落ちないということになる。 <謀攻篇>●よくある会社の問題食品スーパーのM社では、・「マネキン」と呼ばれる試食販売の担当者の扱い方に困っていました。通常、マネキンは食品メーカーが、・自社製...
まずは来てもらう
- 2015/10/08
- 06:36
◎ 今日の「孫子」敵軍を自分からやって来るようにさせられるのは、敵の利益になることを示して誘うのがうまいからだ。 <虚実篇>●よくある会社の問題飲食店チェーンのN社。割と繁盛しているのですが、他の競合チェーンと比較して、・主婦層、ファミリー層が少ないという調査結果が出ました。主婦層に対してN社の知名度は高いのですが、「知ってるけど、食べたことはない」という人が多かった...
覚悟を決めよ
- 2015/10/07
- 06:33
◎ 今日の「孫子」囲地ならば知恵を働かせよ。死地ならば必死で戦え。 <九地篇>●よくある会社の問題K氏の人生は、なかなかうまくいきませんでした。裕福な家庭に生まれたものの、家業が傾くとともに一家は離ればなれ。K氏は10歳で上京。ある工場で働いて、17歳で工場長に。しかし、その工場も倒産し、漁師になったり、また工場に勤めたり。そんな苦労を重ねた後、電子部品加工業で独立。30代半ばでした。ところが、...
意表を突く戦略
- 2015/10/06
- 06:44
◎ 今日の「孫子」攻撃した場合に必ず勝利するのは、敵が攻撃を予期せず防御していないところを攻撃するからだ。 <虚実篇>●よくある会社の問題商店街で衣料品販売店を営むP社。顧客数減少に頭を悩ませたP社長は、・高級ジュエリー・高級バッグなどの販売会を開くことに活路を見出しました。しかし、洋服の特売のDMを送っても集客がままならない昨今。果たして、いつもと同じDM送付だけで、異...
固定観念の打破
- 2015/10/02
- 06:49
◎ 今日の「孫子」敵が備えをしていないところを攻め、敵の不意を突く。 <計篇>●よくある会社の問題商店街で衣料品販売店を営むP社。近年、大手量販店の進出や、長引く不景気により、徐々に顧客数が減少していました。P社は、通常の営業だけでなく、・特売会を春夏秋冬、季節を半ば過ぎた頃に開催。DMを送って集客し、早め、早めに見切り処分して、売れ残りが発生しないように務めてきましたが、その集...
オーナーの役割
- 2015/10/01
- 05:50
◎ 今日の「孫子」君主がしてはいけないこと。軍隊の細かい事情を知らずに、軍事に関する政治を将軍と一緒に行い、兵士を迷わすこと。 <謀攻篇>●よくある会社の問題「田代富雄打撃コーチ(61)の途中退団に関連して 同オーナーがスタメン、打順、さらには一、二軍の入れ替えなど、 作戦の根幹に対して指示を出していたことが明るみに出た。 同オーナー自身も一部スポーツ紙上で『現場との一体感』と...