◎兵法経営 今日のポイント
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商品を広げるか狭めるかしてみよう。
新しい切り口で差別化を図るのだ。
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━━━━━━━ 2016年6月3日「日経MJ1面」より ━━━━━━━━
□■□ 本日の注目企業・人
■□■ 新時代のカリスマ美容師 grico:エザキヨシタカ
□■□ 一般のトップスタイリストの3倍以上稼ぐ
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今日は、美容室「grico」を経営している美容師、エザキヨシタカさん
(31)に関してお届けします。
■5月27日午後8時、東京・原宿の裏通りで落語が始まった。20代前後の
男女が熱心に耳を傾ける。
■寄席の舞台は美容室。‥‥「grico」では毎月最終金曜日の閉店後に
イベント「ラストフライデー」を開く。古典芸能、けん玉講習と
いった異色の催しが顧客に好評だ。
■「『サロン』は社交場という意味。髪を切りに来るだけでなく、
グリコというブランドを好きになってほしい」。こう話すエザキさん
は2009年に24歳で独立し、現在5店を運営する。
■「今の時代、美容室にも何か言葉や提案をもらいにくるのでは」と
エザキさん。店ではエザキさんが買い付けた洋服も販売する。
■施術では「髪だけでなく、その人をトータルでコンサルティングする」
との考えから、約2時間顧客のそばを離れず、じっくり会話をして
様々な悩みに応える。
■熱烈な支持者を持つエザキさんはカット料1万800円のトップスタイリ
スト。一般的にトップスタイリストの月商は200万~300万円といわれ
るが、エザキさんは900万円を超す。
とのこと。それで、↓↓↓
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ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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ヘアスタイルに対する興味を失って数十年になる私ですが、
やはり散髪屋には行きます。
そこでしてもらうことと言えば、当然ながらヘアカット。
理容師さんとは必要最低限の会話しかしません。
洗髪もしないので10分くらいで終わります。
これに対して、カリスマ美容師のエザキヨシタカさんは、
約2時間も顧客のそばを離れないというのですから驚きです。
私も若い頃、美容室に通った経験がありますが、
パーマをかけたとしても美容室にいる時間は1時間程度ではなかったか
と記憶しています。
記事によれば、約20年前のカリスマ美容師ブームの頃は、
・パフォーマンス的な施術
が話題の中心だったのが、今は
・雰囲気づくり
が重視されているとのこと。
エザキさんは、もはや単なる美容師ではなくなっています。
買い付けた洋服を販売したり、顧客の会社で「好印象メーク講座」を
開催したり。
「その人をトータルでコンサルティングする」
という意識で取り組んでいるそうで、
・美容コンサルタント
と言ってよいかもしれません。
ともかく、顧客を美しく、かっこよくするためには何でも相談に
乗るわけです。
考えてみれば、
・自分の見せ方
で悩んでいる人は多いですから、ヘアカットだけでなく服装や
化粧までアドバイスしてもらえたら、お客は喜ぶでしょう。
こんな私でも、例えば近所の散髪屋が、
「経営セミナーの講師をするなら、こんな髪型にこんな服装で
やってみてはどうですか?
いつまでもスーツにネクタイでは、『この先生、考え方も古そう』
なんて思われますよ」
などと新しい感覚を教えてくれるのなら、多少、高いお金を払っても
通いそうです。そんなこと、誰も教えてくれませんから。
普通の美容室とはまったく異なるスタイルで成功しているエザキさんの
発想は、すべての業種、業態においても応用できそうです。
grico「孫子」は、
・不利ならば戦いの土俵を別に作れ
と教えました。
あなたがもし売り上げ不振に苦しんでいるなら、
・商品を広げる
・商品を狭める
のいずれかをやってみてください。
競合他社との差別化ができ、人気が出るかもしれません。
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